- 積哲夫ラジオ(宇宙の声)VOL.33
2024年12月18日 Vol.33:人間という小宇宙
人間は心という鏡に自分自身の魂と外の宇宙のデータを映し、その映したデータで一人一人の小宇宙を形成しています。
この魂のデータというのが厄介で、生まれてから大人になるプロセスで徐々にその人間の心のあり方を規定していくことになります。子供は親を選んで生まれてくるので、DNAと同じように、親や先祖の精神性や心根といった波動的情報をよくも悪くも受け継ぎます。いわば、ご先祖様の責任を取るのは自分なのだと気付くように、一人一人の心は過去にも向いているのです。
問題は、人間の心が、自分のテーマだけでなく政治的プロパガンダや宗教的狂信といった色にもたやすく染まるところにあります。これが人間の血塗られた歴史を作ってきた最大の理由なのです。
地球に生まれている人間の多くは、その魂に一神教の神のデータがあり、それを納得させるキーワードが、聖書にある「私は妬むものである」というものです。それは、神が人間に降りて学ばなければならない、心のエネルギーの問題でもあるのです。
人間の小宇宙はこのように、魂に刻印されている宇宙の色、過去の宇宙を再現したものとして形成され、その脳内宇宙の中で生きているに過ぎないと言えるのです。その過去のくびきから逃れ、今ある正しい宇宙を自分の脳内宇宙にするための方法を教えているのが精神学です。
人間は魂と心、意識の正体について未だ知らないまま、その存在を否定し続けているのが今の地球ですが、それこそが裁きの時を示しています。人間が残す霊というものは、このような人間の思いの堂々巡りのエネルギーだからです。
今は、生きている人間と同じ場に霊が存在し、精神界はその場をシンレイカイと呼んでいます。かつてはその場にコンタクトするにはある種の能力が必要でしたが、今は波動としての霊界をマスターしたものには、簡単にコンタクトできる対象となってしまいました。それにより、戦後日本の多くの魂が、この世で乗れる人間を探しています。心優しい日本人がその領域に心を向ければ、その情報が人間の脳内宇宙に投影されることになります。今はまだその時ではなくとも、その日は近いのです、という警告が出ているのも事実です。
<ラジオ内容全文>
積哲夫ラジオ、第三十三回です。
人間は心という鏡に外の宇宙を映して、その映したデータで一人一人の小宇宙を形成しているという知識は、マクロコスモスとミクロコスモスの関係性を理解する上で、一番重要なポイントです。
心というものが無色透明ならば、外の宇宙は正しくミクロコスモスに反映されるはずですが、人間の心というものは、生まれた時は無色でも、成長の過程で色付けされてしまうほど、外部の刺激に影響されやすいものです。日本の武道が平常心を保つことを最大の目的にして修練を積むのは、心が動くと負けることを経験的に知っているため、とも言えます。
心とは何なのかを、人間界の知識では説明することは困難ですが、精神界のデータで言うなら、自分自身の魂を投影し、同時に外の宇宙の精神的データも脳内に投影する、鏡のようなもの、ということになります。
この魂のデータというものが厄介なところで、生まれてから、大人になるプロセスで徐々にその人間の心のあり方を規定していくことになります。子供は親を選んで生まれてくるので、その親の精神性、あるいは心根というものの波動的情報を、いい意味でも悪い意味でも受け継ぐことになります。それはDNAと同じように、子供が受け継ぐ情報系だということです。それは親の人生観、世の中に対する考え方に始まり、その親の価値観を生み出した親の親の精神性にも関連する、魂のストーリーというものになります。いわば、ご先祖様の責任を取るのは自分なのだと気づくように、一人一人の心は過去にも向いているのです。
これで、一人一人の人間の小宇宙を形成するための鏡である、心というものが、あるテーマを持った色に染められて、過去の歴史を自分の脳内スクリーンに投影されるメカニズムが理解できたはずです。
問題は、一人一人の人間の心は、自分のテーマという色に染まるだけではなく、政治的なプロパガンダにも、宗教的狂信にも、たやすく染まるところにあります。これが人間の血塗られた歴史を作ってきた最大の理由なのです。このメカニズムを知らない限り、この人間の世での戦争は終わらないとも言えるのです。
地球に今生まれてる人間の多くは、その魂に一神教の神のデータを持っていると伝えられていますが、それを納得させるキーワードが、聖書にある、「私は妬むものである」というものです。
子供の時からあなたの心の動きには、他人を妬んだことが数限りなくあったはずです。人間はそうやって成長するのですが、それは神が人間に降りて学ばなければならない、心のエネルギーの問題でもあったということです。
人間の小宇宙というものは、このようにその人間の魂に刻印されている宇宙の色、いわば、過去の宇宙を再現したものとして形成され、普通はその小宇宙の中、つまり脳内宇宙の中だけで生きているに過ぎない、とも言えるのです。
その脳内宇宙がキリスト教の歴史観に染まっていれば、そこで聖母マリアに会うことがあるかもしれません。あるいは仏教的な宇宙だとすれば、不動明王のような姿を見ることもあるでしょう。それらのデータは、一人一人の魂の内にあるのです。その魂の内にある、神や神々に、いくら自分の救済を願い、祈ったとしても、それが達成されないのは、当然のことと言えます。
自分の魂のくびき、つまり、自分の小宇宙のくびきから逃れないと、今ある正しい宇宙を自分の脳内宇宙にすることはできないのです。この方法を人間界に伝達しているものが精神学というものです。
人間の魂と心というもの、さらには人間の意識というものの正体を、いまだ人間は知らないのです。知らない人間が知らないままに、そんなことはありえない、と言い続けているのが今の地球の姿ですが、それこそが裁きの時を示しているということです。精神学が伝えている、人間が残す霊というものは、このような人間の思いの堂々巡りのエネルギーだからです。その死んだ人間が残す霊というものが、今生きている人間と同じ場に存在しているということです。それをシンレイカイという名で、精神界は呼んでいますが、かつて宗教ごとに分かれていた死後の世界の場が、一つの場として、人間が生きているこの時空に共存しています。
かつてはあの世に行った人間霊にコンタクトするのには、ある種の能力が必要でしたが、今は波動としての霊界をマスターしたものには、簡単にコンタクトできる対象となってしまいました。それによって死んだら終わりと信じて生きてきた、戦後日本の多くの魂が、この人の世で乗れる人間を探しているという現象が生じています。心優しい日本人がその領域に心を向ければ、その情報がその人間の脳内宇宙に投影されることになるはずですが、今はまだその時ではないのかもしれません。しかしその日は近いのです、という警告が出ているのも事実です。
今週の光文書
(ヒカリモンジョ)
- Vol.800+30+115
新しい建国神話
この二千二十四年で、これまでの日本をひとつの時空に置いていた言葉の結界が完全に切れようとしています。その結界とは、古事記と日本書紀という日本の建国神話です。
千九百四十五年の敗戦以来、日本はアメリカに占領され、精神的にはいまも占領されていた七年間をそのまま継続しているという状況が続いています。この現状は、アマテラス天皇の時代は、すでに終っていたということでもあります。
それは、歴史を作ってきた人間の責任でもあり、そこに関与したはずの神々の責任でもあります。「最終知識」には、人間のように死という終わりのない神界のルールが、「役割を終えたものは去るのが正しい」という言葉で示されています。
役割を終えたものは去り、新しく役割を担うものが、現われなければならないということです。
それが、宇津神であり、地津神という新しい神名で示されている存在ということになります。宇津神は、天津神の進化系であり、地津神は国津神の進化系であるということもできますが、その背後には、かつて天と呼ばれたところが、百三十七億年もの時空である宇宙であり、かつては日本列島だけの国というものが、地球サイズに拡大したという人知の到達点に対応した神格の変化を伴なうものなのです。
神や神々が、人間を乗り物としてきたのは、その人間が役割を達成することで、その親神たる存在の能力も向上したからなのです。そのことを示すものが、多くの建国神話で、一神教の世界支配が進行する前には、それぞれの民族には、独自の建国神話があったはずなのです。
ここで、人間は死ぬが、神は死なないということが重要になります。
いまのアメリカ合衆国の建国神話のようなものは、ヨーロッパのキリスト教徒の一部の理想主義者たちが、自分たちの手で神の国を作ろうとしたところに、その物語の起源を持ちます。しかし、すでに北米大陸には先住民族が多数、生活していました。
その先住民を殺し、盗んだ結果、生まれたのが、アメリカという人造国家なのです。
その自分達の行ないを偽証して、さも、自分たちが神の祝福を受けたかのような物語を紡ぎ続けてきたのが、アメリカ人ということです。
トランプ大統領が目指すアメリカとは、そうした建国神話を復活させた社会のように見えますが、歴史とは、そのような人間の思いを超えたパワーを秘めているのです。
一神教の時代、地球の多くの神々は、日本列島に逃れたり、地の底に隠れて時を待っていたのです。それらの神々が、その地に生まれる人間のたましいのもとに、これからなっていくことになっています。
日本でも、これから新しい建国神話が生まれることになります。
同じように、アメリカでも、新しい建国神話が生まれることになります。
それは、日本から出た光が、西へ向かいアメリカに新しい時代をもたらすことで生まれるものなのです。
たましいのルーツ的には、ネイティブなインディアンと呼ばれた人々は、日本人と同じものを持っていたということを、忘れるべきではありません。そして、そのたましいの半分は、土地の神格に由来するというのが、地球本来のルールなのです。
長い歴史としてのアメリカ史で見るならば、ホピ族の予言は正しかったと、近い将来、認識されるようになるだろうということなのです。
アメリカは日本に勝利し、占領し、日本をアメリカ化しましたが、日本に置かれていた日本の仕組みの発動により、文化的、文明的に日本化していくことで、アメリカ人の多くは、ネイティブアメリカンのたましいの持ち主にと変わるということです。
本来、この情報はトランプ大統領が正式に就任した二千二十五年に入ってから公開すべきものだったのですが、いまの世界情勢の急激な変化を見ると、アメリカにも日本にも時間は残されていないと思われるので、このタイミングで公開することにしました。
メイクアメリカグレートアゲインの先にあるアメリカとは、過去の過大な罪を認識することからしかはじまることはないということです。それは、アメリカの世紀が終わり、この世界の新しい仕組みが生まれる期間がスタートすることを意味します。その時代を、いまの日本、日本人は考えはじめなければなりません。
そこから、日本の新しい建国神話も生まれるのです。神紀四年(二千二十四年)十二月十九日 積哲夫 記